おこめセミリタイアブログ

30代でサラリーマンを早期退職、現在は個人事業と投資でセミリタイア中の一般人です。

父はセミリタイアしていた?

こんにちは。おこめと申します。

よろしくお願いいたします。

 

父について

前回(セミリタイア適齢期)、父について書いた事で、

ふと父の事を思い出したので綴ろうと思います。

 

父は、60代で健康な内に原因不明の突然死でこの世を去りました。

私は、そんな父が好きではありませんでした。むしろ嫌いでした。

 

記憶を遡ろうとすると、殆どの人は幼稚園前後の記憶までは思い出せると思います。

既にその頃から父に対してあまり良い記憶がありません。

 

父は、よく母に対して大声で怒鳴り、物に当たり散らし、横暴な人間でした。

普段から酒や煙草を大量に消費し、いつも機嫌が悪そうでした。

子どもだった私は早く家が静かになって欲しいと願い、部屋の隅に隠れていました。

直接の暴力はありませんでしたが、それが原因で一時は実家を離れる事もありました。

その頃の記憶が、今になってもずっと残っています。

 

また、父は普段から家にいる事が多く、学生の頃の私は「何で働かないんだ?」と

常々思っていました(働いて外にいてくれたら一時的に家が静かになるのに)。

小学生の時、友人から父の職業を聞かれた時は答えられなかったのを覚えています。

本当に稀に、工場や警備の仕事をしてると思えば、何かの診断士の免許と取り始め、

患者の相談に乗るような仕事もしていました。

 

そういう父だったので、私は父が死ぬまで、父の事を考える事はありませんでした。

(なんなら考えたくないから、早くいなくなって欲しいとも思いました)

 

祖父母について

子どもの頃、田舎のお爺ちゃんお婆ちゃんに会いに出掛けた事はありますか?

私はありませんでした。私の記憶には田舎というキーワードがありません。

友人が「夏休みに祖父母がいる田舎に遊びに行くんだ!」って言うと、

田舎って何だろう?そういえば自分には祖父母はいないのかな?と思っていました。

 

恐らく、私が生まれる前に何らかの要因で亡くなってしまったと思います。

病気なのか事故なのか、父と話す機会が無かったので、今でも有耶無耶なままです。

 

私の勝手な推測

年がら年中ろくに仕事もせずに家にいる父。祖父母が居ない父。

でも住む家はちゃんとあり、ローンも無く、私を専門学校まで通わせました。

お小遣いも貰えてましたし、高価なPCや車だって持っていました。

特段貧乏だったという訳では無かったと思います。

 

しかし大抵の場合、父が死ぬ60代くらいまでは家のローンがあるはずです。

場合によっては学生ローンを組む家庭だってあるでしょう。

あくせく会社員として働いて、安定的に稼ぐ必要があります。

しかし、それがありません。

 

私はこれまでセミリタイアする際に様々な勉強をしてきました。

会社に縛られない生き方、株式投資、不動産、相続、そしてふと思ったのです。

 

もしかすると、父はセミリタイアしていたのではないかと。

会社員として働かず、稀に仕事をし、ローンを完済した家を持ち、子の学費を支払う。

単純に無職というだけだとお金の問題は解決出来ず、母の収入だけでは不可能です。

 

そしてお金の問題、それは祖父母が居ない事に繋がります。

父は祖父母の遺産で家を建て、余ったお金で悠々自適に暮らしていたのではないか?

私にはそう思えて仕方がありません。

 

もしそうだとすると、父は自分の好きなように生き、健康寿命に内に亡くなった。

老後や介護の心配も無く、最後は家族に見送られた。

まるで私が理想としてる生き方ではないか、と考えさせられました。

(なんならその方が都合が良く、自分の中でスッキリするとさえ思いました)

 

父の死後、母は古くてボロくなった実家だけ相続しました。

遺産なんてありません。

父は全てを使い切り、(私が思う)最高のタイミングでこの世を去ったのです。

それが本当かどうか、今更母に確認する気もありません。

 

私は父と同じ生き方をする事は出来ません。したいとも思えません。

父は家族に厳しく、今でも好きな存在ではないのです。

もしセミリタイアしていたのなら、何であんな性格だったのかも分からないままです。

社会との繋がりが無くなったり、暇がありすぎると人はおかしくなるのかもしれません。

 

ただセミリタイアという観点で言うと、子は親の背中を見て育つっていう話が

案外当てはまってるのかもしれないと思いました。

 

  本日もご購読いただきありがとうございました。